犬の平均寿命が伸びれば、年齢表の数字も変わる
本や雑誌、動物病院に貼られた年齢表などを見ると、それぞれ少しずつ数字が違うのを目にしたことはないでしょうか。
小型犬と大型犬では、一般的に小型犬の方が長生きと言われているため、上記表の様に小型犬用・大型犬用で年齢表を分けてある本もあります。
「この間読んだ本では、人に例えるとうちの子は48歳って書いてあったのに、こっちには40歳って書いてある・・・どっちが正しいの?」
などと迷われる方も多いでしょう。
このような年齢表の数字の違いは、どうして生まれるのでしょうか。
犬の平均寿命が伸びれば、年齢表の数字も変わる
犬の平均寿命が伸びれば、人の年齢に換算した際の年齢は異なってきます。
例えば、人の平均寿命を80歳として、10年前の犬の平均寿命が10歳だとすると、1年に8歳ずつ年をとることになります。
それが、犬の平均寿命が現在は15歳とすると、人に例えたら1年に約5歳ずつ年を取ることになります。
犬の寿命は年々延びて来ているため、昔聞いた年齢換算の方法では当てはまらなくなってしまっている場合や、元となる統計データによって、その数字は異なってきます。
つまり、人に例えた年齢は、あくまで目安!
ですが、飼い主にもわかりやすく、自分の犬が人で言うところの何歳なのかを知ることは、犬の健康を考える点でも大切なことです。
「うちの犬は、人で言うと78歳のおばあちゃんなんだな。」と思えば、若いころのような激しい運動をさせたりはしませんよね。
激しい運動や、急激な環境の変化等、若いころには順応できたことが、年を取ってくるとストレスになるのは人も犬も一緒です。
少しでも長く健康に生きてもらうためにも、犬の体の状態を人の年齢で例えるのは、愛犬の身体をいたわって生活するための情報としてとてもわかりやすいことと思います。
しかし、人で例えた年齢は、あくまで目安でしかありません。
日頃からペットの様子をよく見て、年に一度の健康診断をし、ストレスを少なく毎日を楽しく過ごすことが、ペットが長生きするために大切なことです。